転職⑦企業と風土(個人経営企業編)

そこは個人経営と言っても社員20名くらいあるところで、友人の父親が社長をしている会社で私はそこでは社長の息子の友人という立ち位置で入社することになりました。
この規模の会社ですとどうしても社長の裁量がとても大きく、簡単に言ってしまうといい意味でも悪い意味でも『ワンマン企業』になっておりました。
また、周りからは社長の息子の次に色眼鏡で見られていたような気がします。

そこは、社員の最終学歴がほとんど専門学校卒の方々で大学卒の友人と私は少し浮いている感じさえしました。年齢は会社内ではちょうど真ん中くらいで年上、年下バラバラな構成でした。人間関係はというと最初は友人としか話すことはなかったのですが、もともとコミュニケーション能力には自信があったため割とすぐに馴染むことができました。

ここで初めて年下の先輩社員という存在ができました。年上の人も年下の人もここから全て『さん呼び』に自分の中で移行しました。それは今でも変わっていません。

この企業もとても若い企業で、平均年齢が27歳位の会社でした。
ほとんどが新卒からの入社で、中途入社は私と友人くらいでした。

このような規模の会社ですと給与体系も明確になっておらず、ましては福利厚生もどのようになっているかもわからない始末でした。
私は比べようがありますが、周りの社員はずっとこの会社にいるため全く気にしていないような感じがしました。正直、あまり詳しくはご説明できませんが、厚生年金や保険組合なども言われるがままのような状況にありました。
そこでは建設業界ではあるものの今までの経験、知識がほとんど活かされない職務でしたので、私としては新しいことを覚えて知人の力になろうと考えておりました。
資格もその当時は、1級建築士も取得していたために公共事業の入札などにはポイントを稼ぐためにも私の入社は期待されていたのかもしれません。しかしながら、初の転職もわずか8ヶ月で次の仕事も決まっていないのに退職してしまいました。

<中規模の会社から個人経営の会社への転職の難しさ>
 ・給料、福利厚生、退職金制度などへの不安と不信感が拭えない
 ・個人経営の会社の給与は、中規模の会社よりもおおよそ低い
 ・今で言うブラック企業が多い
 ・評価の基準が、好みになってしまっている
 ・ワンマン企業は振り回される
 ・将来の自分の立ち位置が不安になる

 ・友人の会社への入社はそこで友人関係も無くなってしまう恐れがあるので、お勧めできない

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