皆さんこんにちは!
ヒロゼミナールです。
ここでは一生に1回の経験になることが多い住宅建設の知識の紹介をしております。
今までの私の経験での考え方など参考になればと思います。
プロフィールはメニュー欄に入っておりますので、ご興味のある方はご覧ください。
◆リビング考え方その3
今回はリビングと外部空間の関係についてご紹介いたします。
2.リビングと外部関係
リビングに繋がる外部関係とは?
すぐに思いつくのが、お庭だったり、バルコニーだったりでしょうか?実際には私が考えていることはお庭、バルコニーだけでなく近隣状況であったり、窓の配置であったりいろいろな構成要素があるので、紹介したいと思います。
2−1.お庭との関係
一般的にリビングとお庭の繋がりとなる、敷地の1階の南側にお庭があり、建物の南側にリビングを配置してリビングの南側に開放的な大きな窓を配置してお庭と一緒にリビングを利用する。簡単に想像できるのは、縁側的なものがありお庭からリビングへのアプローチができるようなものでしょう。
現実的には敷地条件もありますが、1階のリビング、お庭の関係性で重要なことは下記の要素がございます。
周囲の視線を確認
- 隣地、道路、近隣の高層建物を充分に考慮しないと失敗する可能性があります。リビングからの開放的とは逆に考えると周囲からも可視可能と言うことを考えないとなりません。
- 実際に周りを見ていただいてもわかると思いますが、視線が届くところの窓はほとんどは常にカーテンが閉まっていたり、雨戸が閉まっていることが多いように私は思います。また、特に夜は建物外部が暗く建物内は明るいので、建物からは外が見えにくいので、視線を感じることは感覚的に少なくなりますが、外部からは建物内がよく見えることが多いと思います。実際に夜の住宅街などを散歩してみてください。ご理解していただけると思います。従って自分が思っている以上に、他人に見られると言う意識を持って計画をしてください。
防犯性を確認
- 上記視線を考えるあまりに、外構工事などで高い塀、密な植栽を計画すると、最近では防犯上1回敷地内に入ってしまうと自由に動き易いので防犯的に牽制にならないと言う事もございます。
- 開口窓の防犯性、通風性の為に雨戸、シャッターを考慮する。これは、どうしても大きな開口窓などを設けると解放的になるのと逆に防犯性を失うことが多いです。従って防犯性、通風性を気にするのであれば多少費用がかかってしまうかもしれませんが、通風シャッター雨戸のような防犯性もあり、通風も取れるものもあるので取り入れてみることも良いと思います。
2−2.バルコニーとリビングの関係
一般的にバルコニーとリビングの関係性は2階、3階にリビングがあると言う前提なので、配置としては南、東側のバルコニー位置に隣接してリビングの配置になることが多いと思います。想像し易いのはマンションなどでルーフバルコニー付きのマンションは関係性が近いので、想像してください。
ある程度のバルコニーの広さが確保できるととても良い空間になります。
周囲の視線の確認
- お庭とバルコニーの違いは1階部分かそれより上かの違いが大きいです。道路からの視線は考えなくてほとんどいいので、近隣の窓位置、高層建物の視線が主になります。私の家では防犯性もありますが、バルコニーの腰壁を高さ2m程度にして視線を遮っていると共に、外からバルコニー内の侵入を防いでおります。避難の面で考えると、そのバルコニーから1階部分へは難しいのかもしれませんので、バルコニー以外にリビングなどからの腰窓を設けることを推奨いたします。
バルコニーの使い方
- 洗濯物干しスペース、BBQ、子供の簡易プール、今流行のテントなどもリビングからの動線を考えるととても面白いものになります。使い方は本当に多種多様になります。
- バルコニーの床高さと、リビングの床高さを合わせれば外の空間にリビングがあるような感じにも出来ます。
このようにリビングと外部空間を考えると様々な、敷地条件などが複雑に絡み合ってくるので、先に敷地の条件を充分に考えたリビングの計画をしていくと、全体的な建物のプランも纏まってくるように思います。
質問等ございましたら、問い合わせにメールください。
よろしくお願いいたします!!