前回は結局網戸の張り替えかたがメインになってしまいました。
今回は網戸の外し方をメインに説明したいと思います。
日本の建物の窓は引き違い窓が多いです。種類は引き違い窓のほかは、縦すべり出し窓、横滑り出し窓、ダブルハング窓、上げ下げ窓、FIX窓(開かない窓)が多く使われています。最近ではルーバー窓はほとんど見かけなくなりました。
基本的に窓が室外側に開かないものに関しては、屋外側に網戸が付いておりまして室外に開く窓(縦すべり出し窓、横滑り出し窓)に関しましては、屋内側に付いているようになっております。
いろいろな窓によって網戸の形も違うので、今回はオーソドックスで一般的な引き違い窓の網戸に関しての取り外し方をお教えしたいと思います。
網戸は簡単には外れません。簡単に外れてしまうと例えば3階4階の網戸が下に落ちてきたらとても危険ですそれなのでかなり軽量な網戸も簡単には取り外せないようになっております。
その仕組みはと言うと網戸の上側に外れ止めと言う機構が付いており基本的に網戸はサッシのはレールの上と下にはめるのですが、その余裕(あそび)の部分をなくすようにネジで外れ止めで固定して脱落防止をしております。
そのため、その外れ止めを解除しないと網戸自体が外れません。今回は私の家を例に外れ止めの解除の方法を外れ止めの写真を添付します。
この網戸のタイプは網戸の断面(縦側のレール溝)の上部に外れ止めが付いております現在は外れ止めが緩んでいる状況でこちらにあるビスを緩めて黒い樹脂の部分を中の上げてげて外れ止めのロックを致します。
だいたいの網戸の左右の縦側についているので両方を外してください。そうしましたら網戸の両端を持って上げて、下のレールが外れたら下ろすと網戸が外れます。その際に下が引っ掛かりましたら、戸車が邪魔しております。戸車は、網戸の下枠の外から5cmくらいの所にあるタイヤの様な物です。
それを指で押さえながら上げて外側に外します取り付ける際は逆のことをしていただければ結構です。
私は年に2回網戸もガラスも外してレールの掃除窓の掃除をしております。
しかしながらかなり今のガラス(障子)は重たいので皆さんがみんなやった方が良いとは思っておりません。
外に開く窓に関しましては、割とFIX網戸(はめ殺し網戸)が多いのでその網戸自体をやはり外れ止めが上かもしくは下もしくは両方についていますので、それを解除して外していただければ問題ないと思います。
こうして網戸の取り外しはできますが、必ず戻す際にはくれぐれも外れ止めを確認してつけてください。そうしないと事故になる可能性がございます。
話は変わりますが、私が昔展示場を施工した際には全ての窓に網戸はつけませんでした。
何故かと思って聞いてみると見掛けが悪いとの事でした。私はそんなに気にならなかったのですけれども、その当時はそういうものだと思い施工しました。
今の展示場はどんなのでしょうか後で確認してみます。
また外国のサッシには網戸がなかったように記憶しておりますがこれもまた後で確認してみます。
最近見た物件で引き違いのサッシの網戸が開かないようにロックできるようなものがございました。どういう理由でそういうものが付いているのか分かりませんでしたが、3階以上の建物はそのようなシステムが付いていても良いのかもしれません。落下の防止になりますから。
網戸は基本的に虫が室内に入ってこない様にするための物なので、超高層建物は虫がいないと聞いているので網戸は要らないのかも知れませんね。